木曽の桃介橋

カテゴリー │ダムと橋

木曽川と並行して走る国道19号沿いにかかる
桃介橋(ももすけばし)
木曽の桃介橋

石造りのレトロな外観がいい感じ。
そして「ももすけ」という響きになんとなく親近感がハート

国指定重要文化財のこの橋は
この地で電力王王冠と言われた
福沢桃介氏(福沢諭吉の娘婿)が、
発電所建設にあたり、対岸に資材を運ぶために作りました。
大正11(1922)年の建築です。
木曽の桃介橋

(しばらく老朽化のため通行禁止でしたが)
1993年に復元され、周辺の公園も整備され
橋も渡れるようになっています。
木曽の桃介橋
木曽の桃介橋
木曽の桃介橋
鯉のぼりと花桃が見られるベストシーズン

この橋を使って工事が進められたのは
数キロ下流にある
読書(よみかき)発電所
大正12(1923)年の完成です。
こちらも近代化遺産として重要文化財に指定されていますが
現役の発電所です。
(残念ながら写真が撮れませんでした・・・トホホ)
実は20年近く前から(スキーの道中なので)
レトロな建物と名称が気になっていた発電所でした。

さらに桃介氏は、ドイツで花桃の苗3本を購入し
木曽川沿いの発電所の庭に植えました。
南木曽に咲く花桃はこれが発祥といわれています。
木曽の桃介橋
上流にある須原発電所と花桃

木曽川沿いには、このように大正から昭和初期に
作られたレトロ感たっぷりの発電所がいくつかあります。

当時、大同電力という会社が開発・所有していましたが
現在は、関西電力の所有となっています。

関西電力といえば
今夏の電力不足が懸念されています。

木曽川沿いだけでなく
富山県の黒部川水系などに
関西電力所有のダムと水力発電所がたくさんあります。
(Wikipediaによると148箇所、発電量計818万kW)

老朽化しながらも現役でがんばっている力こぶ
自然エネルギーの元祖水力発電
フル稼働して、乗りきってほしいとダム好きな私は思います。


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