パソコン&スマホの偽警告にご注意

ももよろず店長

2018年11月01日 23:16

ここ2週間ほど、生徒さんや卒業後ご無沙汰している会員さんから
パソコンに関する類似のお問い合わせが続いております。

同一の内容ではありませんが、ほぼこんな感じ

◆ 「セキュリティシステムが破損しています」のメッセージが出できた

◆ 「トロイの木馬に感染しました」のメッセージで出てきた

◆ 「更新ができていない」のメッセージが出てきたけどどうしたらいい?


いずれも普通にインターネットを見ていたら突然現れたというご報告です。

メッセージの文言を書き留めたり、写真に撮ったりして正確に伝えてくださる方や
なんとなくメッセージ本文のことばを覚えていて伝えてくださった方など様々。

お客様側で電源を切ったら出なくなったけど不安だからとお電話くださった方、
また点検してほしい、とご持参された方もいらっしゃいます。

実際には、こちらでは症状が再現できませんでした。

これらの流れから以前当ブログでも紹介した警告と同じではないかと推測します。


私のところでも数か月前に確認できていたのが冒頭の例のこちら




Windowsセキュリティシステムが破損しています

ご注意:Windowsセキュリティシステムによってシステムが壊れていることが検出されました。ファイルは:215秒で削除されます

必須:下の[更新]ボタンをクリックして、最新のソフトをインストールしてスキャンし、ファイルが保護されていることを確認してください



マイクロソフトを思わせる4色のロゴがついています。

カウントダウンされているかのような秒数表示が、不安心理をあおっています。



【これらの正体は?】

これらは、ウイルスでもトロイの木馬でもなく
ザクっといってしまえば、広告の一種として表示される偽警告あるいは脅しです。


【その目的は?】

悪質なアプリケーションソフト(以下アプリ)をダウンロードをさせるのが目的です。

それらをダウンロードすると、さらに警告を出し、解決のために有償のアプリをを購入させる商法。
悪質なアプリは、パソコン内部のデータを勝手に送信してしまうこともあり得ます。


【対処方法】

とにかく無視すること!

1. 怪しいと思ったらインターネットをいったん閉じる
 
画面を閉じることができなかったら電源ボタンを長押しして強制終了してください。
その後、再起動してインターネットを開いたときに再表示されなければ問題ありません。
そもそも、パソコンがウイルスに感染しているわけではありませんから。

ただ、これらはインターネットに接続すれば再び表示される可能性は十分にあります。


不安という方は、以下の対策をしてみる価値はあります。

2. パソコン内部のファイルスキャンを実行

セキュリティソフトの機能を使って、パソコン内にある怪しいファイルをチェックします。
ちゃんとしたセキュリティソフトならホンモノのウィルスなら検出します。


3. インターネットの一時ファイル(キャッシュ)や履歴をを削除する

ブラウザごとに異なりますが、こちらをご参考にどうぞ

 ●IE(インターネットエクスプローラー)の場合はこちら

 ●Edge(エッジ)の場合はこちら

 ●Google Chrome の場合はこちら


4. 表示されているメッセージの文言をGoogleなどで検索してみる

このブログもですが、偽警告に対する情報を掲載しているサイトがたくさんあります。
ネットの情報も100%確実とはいえませんが、いくつかを比較して真相を見極めましょう。

これで偽警告とわかれば心が落ち着きます。


絶対に「ダウンロード」や「更新」のボタンをクリックしないこと


最近の電話やはがきによる詐欺と同様、マジメに対応しようとするほど相手の思うつぼなのです。


【偽物かホンモノか見分ける方法】

マイクロソフトのロゴなどそっくりなものを使っているので見分けが難しいです。
そのような場合はアドレス欄を確認してみてください。

また、日ごろからWindowsの更新をしっかり行っていればマイクロソフトが出す警告との違いにも気づきやすいかも。

同様にセキュリティソフトを入れていれば、本当にウイルスに感染すればそちらから警告が出ます。



今回の記事では、パソコンの事例をご紹介しましたが、
スマートフォン(Android)でも同様な症状がみられるようです。

何事も疑ってかかるというのは悲しいですが、冷静に判断してくださいね。



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